車中泊に向くクルマと向かないクルマのジャンルを解説する

クルマの中で寝泊まりをする車中泊は、車中泊が行いやすいクルマと行いにくいクルマがある。同じジャンルのクルマでも車中泊しやすいタイプと、車中泊がしにくいタイプがあるが、今回は車中泊がしやすいクルマ・車中泊がしにくいクルマのジャンルを紹介したい。

ワンボックスカー

前にボンネットが無く、箱型の形状をしたワンボックスカーは車中泊がしやすいクルマだ。車中泊がしやすい理由は、エンジンを座席や床下に搭載し車内を広くできるため車中泊がしやすい。

このようなワンボックスカーは車中泊だけでなく、自転車やオートバイを載せる人や商用での利用など様々な人が使うため人気がある。

このようなワンボックスカーは新車で購入できるモデルは商用向けのモデルが殆どとなっている。乗用向けワンボックスカーが消えた理由は、ボンネットが無いため衝突安全性が低い、エンジンが車室に近い部分にあるため騒音や大きく熱が車内に伝わりやすい、車体の縦揺れや横揺れが大きい等の問題があったためだ。

トヨタ・ハイエース、日産・NV350キャラバンは乗用車区分のナンバー(5ナンバー・3ナンバー)がついたモデルもあるが、このモデルはミニバンのように、一般の人が乗るモデルではなく、ミニバスのような送迎用の使い方に近い。ただ、軽自動車のワンボックスカーは、今でも乗用向けのモデルがある。

重心が高いため操縦安定性が低く、車体が大きいため燃費は悪いが、車中泊やアウトドアをメインに行うのならワンボックスカーは一番ベストだろう。

主なワンボックスカーは以下の通り

  • トヨタ・ハイエース
  • トヨタ・タウンエース/ライトエース
  • 日産・NV350キャラバン
  • マツダ・ボンゴバン
  • スズキ・エブリイ
  • ダイハツ・ハイゼットカーゴ/アトレーワゴン

ミニバン

一般的には、通常のクルマよりも屋根が比較的高く3列シートを装備したクルマのことをミニバンという傾向がある。日本の街中で多く見るミニバンはワンボックスカーよりも操縦安定性や衝突安全性が高い。またよく売れているジャンルのため内装が豪華でゆったり乗れるので人気なのも分かる。

ミニバンには屋根が高くて車内が広いハイルーフタイプと、屋根が低く操縦安定性を重視したロールーフタイプの2種類がある。車中泊を行う場合は車内が広いハイルーフタイプのほうが有利だ。

ミニバンで車中泊を行う場合座席を倒す必要があるが、座席を倒した場合でも段差が大きいのが殆どだ。このような段差をなくす場合クッションをいれたりベッドキットを装着する必要がある。

ロールーフミニバンの場合、車内が広くなく車中泊を重視していない設計のクルマもあるため注意が必要だ。

主なハイルーフミニバンは以下の通り

  • トヨタ・アルファード/ヴェルファイア
  • トヨタ・エスティマ
  • トヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクァイア
  • 日産・エルグランド
  • 日産・セレナ
  • ホンダ・ステップワゴン
  • 三菱・デリカD5

主なロールーフミニバンは以下の通り

  • トヨタ・アイシス
  • トヨタ・ウイッシュ
  • ホンダ・ジェイド

トールワゴンタイプ

通常のコンパクトカーよりも屋根を高くしミニバンのようなスタイリングとなったのがトールワゴン。トールワゴンを広めたのはスズキのワゴンRで最初は軽自動車を中心にトールワゴンがラインナップされていたが、スズキ・ソリオ(2代目)のヒットにより、コンパクトカーの世界にもトールワゴンが波及している状況となっている。

トールワゴンはミニバンとは違い2列シートを採用している。そのため車中泊を行う場合、前席を倒す必要があるため、直ぐに運転することができないのが欠点となる。

車体はコンパクトなモデルが多く小回りが効き燃費が比較的良いのも特徴だ。

主なトールワゴンは以下の通り

  • トヨタ・タンク/トール
  • スズキ・ソリオ
  • スズキ・ワゴンR
  • スズキ・スペーシア
  • ホンダ・N-BOX
  • ホンダ・N-WGN
  • ダイハツ・タント
  • ダイハツ・ムーヴ
  • ダイハツ・ウェイク

ステーションワゴン

セダンに荷室を増やしハッチバックを装着したステーションワゴン。日本ではステーションワゴンのブームが収束しミニバンやSUVなどに流れているが、今でも新車で購入できるブランドはあり根強い人気がある。

ステーションワゴンはミニバンよりも車高が低いため、車中泊をメインで行うクルマとはいえないが、セダンよりは車中泊は行いやすい。

ステーションワゴンで車中泊を行う場合、基本的には後席を畳んだ状態で車中泊を行うのが一般的だ。この時見るポイントは後席を畳んだとき荷室との段差や斜めになる部分があるかだろう。勿論荷室がフラットのほうが車中泊は行いやすい。ミニバンよりも走行性能を重視したい人はステーションワゴンを選ぶのが良いだろう。

因みにステーションワゴンタイプの商用車はトヨタ・プロボックス/サクシード、日産・ADの2種類だが存在する。後席の居住性能を求めないのならこの手の商用車を選ぶのもありだろう。

主なステーションワゴンは以下の通り

  • トヨタ・アベンシス
  • トヨタ・カローラフィールダー
  • 日産・ウイングロード
  • マツダ・アテンザワゴン
  • スバル・レヴォーグ

SUV/クロスカントリー

悪路走行ができるクロスカントリー車やSUVでの車中泊は、車中泊がしやすいクルマと車中泊がしにくいクルマがある。

車中泊が比較的行いやすいのは車体が大きいタイプだ。三菱・パジェロやトヨタ・ランドクルーザーがこの部類に入る。またスズキ・ハスラーのように軽トールワゴン並の広さがあるモデルでも車中泊は行いやすい。

一方、スズキ・ジムニーのように車体が短いショートタイプでは車中泊はしにくい。また、最近流行している屋根が低いクーペタイプも同じことが言える。

SUVやクロスカントリー車での車中泊は車種によってもまちまちだが、ミニバンと比べたら車中泊は行いにくいと考えたほうが良いだろう。車種によって車中泊の行いやすさはまちまちのため、よく考えて購入するのがベストだ。

主なSUV/クロスカントリー車は以下の通り

  • トヨタ・ランドクルーザー
  • トヨタ・CH-R
  • 日産・エクストレイル
  • マツダ・CX-3
  • 三菱・パジェロ
  • 三菱・RVR
  • スズキ・ジムニー
  • スズキ・エスクード
  • スズキ・ハスラー

ハッチバック

比較的屋根が低く、後部に大きなドアを装着したハッチバックはコンパクトカーを中心によく見る。このようなハッチバック車はヨーロッパ等世界的に売れるクルマのため、安価なエントリーモデルから高出力エンジンを搭載したスポーツモデルまで様々なモデルがある。

ハッチバック車はステーションワゴンよりも荷室が狭いため、車中泊をメインで行うクルマではない。どうしてもハッチバック車で車中泊を行う場合、ステーションワゴンのように荷室がフラットになるクルマや、ミニバンのように屋根が高めのハッチバック車を選ぶのが良いだろう。

主なハッチバック車は以下の通り

  • トヨタ・ヴィッツ
  • 日産・ノート
  • ホンダ・フィット
  • マツダ・デミオ

セダン

荷室が独立したセダンは、嘗てはよく見かける一般的な乗用車だったが、ステーションワゴンやミニバンの普及により、マイナーなクルマとなった。タクシーではセダンが今でもメインだが、トヨタや日産がミニバン型タクシーが登場したため、タクシーでもセダンは衰退する可能性がある。

セダンは車中泊を行うクルマではないが、セダンで車中泊を行うのなら、後席を倒すと荷室とのスペースが貫通することができるトランクスルーが装備されたクルマを選ぶのが良い。

主なセダンは以下の通り

  • トヨタ・マークX
  • トヨタ・カローラアクシオ
  • 日産・ティアナ
  • マツダ・アテンザ

スポーツカー

走りを楽しむのを求めたスポーツカーで車中泊を行うのは基本的には無理だと思っていい。一部の人たちはスポーツカーで車中泊を行う人がいるらしいが、セダン以下の車室は車中泊を求めている車体設計ではない。

主なスポーツカーは以下の通り

  • トヨタ・86
  • マツダ・ロードスター
  • スバル・BRZ
  • ホンダ・S660
  • ダイハツ・コペン

基本的に車中泊が行いやすいクルマは操縦安定性が劣り、車中泊がしにくいクルマは操縦安定性が高くなると思えばいい。クルマを選ぶ時どちらを重視すればいいかよく考えたほうが良いだろう。

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